はり重の一番のこだわりは、「国産黒毛和牛の雌牛しか使わない」ということ。黒毛和牛の雌牛は、肉のきめが細かく、脂の融点が低いため、口の中でとろける食感をお楽しみいただけます。雄牛のようなサシ入りの派手さこそありませんが、お肉の旨みを味わえる最高のお肉だと考えています。
“国産牛”と“和牛”は混同しやすいのですが全くの別物で、“国産牛”は国内で肥育された牛全てを指し、乳牛であるホルスタイン種や、和牛とほかの種のハーフである交雑種も含みます。
それに対し“和牛”というのは日本が誇る牛の4品種(黒毛和種・褐毛和種・日本短角種・無角和種)のみを指し、その中でも黒毛和種(黒毛和牛)は、長年かけて食肉に最も適した肉牛として作られた品種のことで、きめ細かいサシ(霜降り)、とろける柔らかさ、自然な甘さなど、世界に誇る日本固有の品種です。
はり重はその黒毛和牛の中でも雌牛に限定して、お料理、精肉をご提供しております。
創業当時より変わらない、独自の目利きによる、こだわりの『はり重のお肉』を是非ご賞味ください。
お肉は熟成させてからご提供
はり重ではお肉を一頭買いした後、独自の手法で熟成させてからご提供しております。お肉は熟成させることで、自身が持つ酵素の働きにより、肉質が柔らかく変化します。また、お肉のタンパク質が熟成期間に分解され、旨味成分として有名なアミノ酸やペプチドに変化し、柔らかく、美味しくなります。
熟成は状態の見極めがとても重要です。はり重は店舗と別で市内に自社の冷蔵倉庫を持っており、そこで熟成担当者が厳しい衛生管理のもと、それぞれのお肉の一番よい熟成を見極めて皆さまにご提供しております。
すき焼きの割り下には黒毛和牛の出汁を使用
はり重のすき焼きの割り下は、和牛の骨から出汁をとっております。
一般的に、外食でいただくすき焼きは1人前130g前後が多いようですが、はり重のすき焼きは1人前180gのお肉をご用意。たっぷりの黒毛和牛を最後まで美味しく召し上がっていただけるよう、割り下は薄目の味付けにしております。
お召し上がりいただいている内に、牛脂が溶けて割り下と絡み、少し煮詰まってさらに美味しく。最後の一口まで飽きることなくご堪能いただける割り下です。
フライの揚げ油には黒毛和牛の牛脂(ヘッド)を使用
フライの揚げ油には、ヘッドと呼ばれる黒毛和牛の牛脂を50%使用しています。残り50%はラード(豚油)です。黒毛和牛の牛脂は甘味があり、揚げ油として使うと、風味豊かなとても美味しいフライに仕上がります。黒毛和牛を一頭買いしている当店だからこそできる、ぜいたくな牛脂の使い方です。
昔ながらの製法で1週間煮込む、秘伝のデミグラスソース
はり重のデミグラスソースは和牛のスジから出汁をとり、大鍋で1週間炊く、今も創業当時からの製法にこだわっています。手間と時間はかかりますが、味が落ち着き、まろやかさとコクがある、はり重秘伝のデミグラスソースに仕上げています。